メーカー/機種名 |
トーカイ LS-120 #0008877 1980年製(Reborn OLD) |
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スペック |
色 |
OS(オールドチェリーサンバースト) |
材/塗装 |
TOP=カーリーメイプル2P
BACK=マホガニー1P
NECK=マホガニー1P
FRETBOARD=ローズ
FINISH=ラッカー |
ピックアップ |
F/R=SEYMOUR DUNCAN Antiquity
(FRONT:7.67kΩ #94051004 / REAR:8.56kΩ #94061424) |
改造/交換 |
PEG=GOTOH製ゴールド〜GROVER 102G〜102C〜102N
〜Kluson DELUXE Single Line
HEAD BUSHING=D.M.C. Vintage Slant Bush (Conversion Size)
ROD COVER=TOKAI「LES PAUL REBORN」用
BRIDGE/TAILPIACE=BURNY(GOTOH製?)ゴールド
〜T.S.FACTORY(TOKAI ニッケル)
PU=F/R DIMARZIO PAF
〜Rのみ DUNCAN SH-4(JB)
〜F/R DIMARZIO PAF CLASSIC
〜F/R DUNCAN Antiquity(初期物)
JACK=SWITCHCRAFT
JACK PLATE=GIBSON Historic用
〜国産スクエアタイプ
CAPACITOR=CORNELL DUBILIER BLACKCAT (0.022µF/600V)
POT=リアトーンポットをPUSH-PULLポットへ
〜GIBSON 500k Aカーブ ×4
KNOB=GRECO「SUPER REAL」用(アンバーカラー)
〜TOKAI「LES PAUL REBORN」用(ゴールドカラー)
〜GIBSON 旧ゴールドカラー(彫り文字)
SELECTER SW=SWITCHCRAFT
SW KNOB=GRECO「SUPER REAL」用
〜GIBSON Historic用
NUT=オリジナル牛骨製〜デルリン製
コントロール基盤を外し、内部配線を編み線に変更
REFRET |
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当時の定価 |
138,000円(H.C. 14,000円込) 1980年8月頃購入 |
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コメント |
最初に購入したエレキがコレ。'59年製のLesPaulに憧れがあったので、ストラトよりも先にレスポールを購入しました。初めて買うエレキギターが10万円を越えるというのも、今から考えれば贅沢ですが、「絶対ギタリストになってやる!」という思い込みと、「高いギターを買えば、粗末にせず弾き続けないといけないと思えるだろう」という考えのもと選んだのです。マセたガキです。
当時の人が皆そうだったように、私もグレコとトーカイのどちらを買うかで悩みました。結局トーカイにしたのは、グレコを持っている人がなぜか多かったことが理由。もっとちゃんとした理由を言うならば、'80年当時のグレコは「'60年製レスポール」のコピーをしていたことと、カタログに『ボリュームには300kΩGカーブを使用し、トーンには100kΩDカーブを使用』というオリジナルとは違う抵抗値であったり、『リアピックアップはオリジナル'60年タイプと同じ特殊なマウント、つまりリアピックアップの1弦側だけをブリッジの方に1mm程近づけるというスペシャルセッティングにしてあり・・・』なんていう“眉唾モノ”の表記があったので、「そんなわけないじゃ〜ん!」と(勝手に)思った私はグレコを避けたのでした。今にして思えば、気に入らなければ後で付け直せばよかったんだよね。また、EGF1000にはDRYではなくDIMARZIOのPAFにカバーをつけたものを載せていたので、もうひとつ上のクラスにしたかったのですが(例えばEGF1200とか)、当時のレギュラーモデルはいきなりEGF1800だったので諦めた、というのも理由です。DRYには未練はあったものの、LS-120にしたことは、「これはこれでいい選択だった」と思うようにしております。
LS-150にも惹かれていたのですが、リアにSUPER DISTORTIONが付いているのが気に食わなくてLS-120にしたのです。やっぱり今にして思えば、後で付け直せばよかったんだよね。
カラーはCS(チェリーサンバースト)とOSがありOSを選んだのですが、これも今にして思えば、オールドチェリーサンバーストの「オールド」ってのもおかしな話です。
'80年初頭のトーカイのカタログには、レスポールのヘッドに「Les Paul REBORN」と入っていました。購入しようと思ったらそれが「RebornOLD」になっていて、その後の最新カタログでは「Love Rock MODEL」になっていました。つまり「RebornOLD」時代のカタログは存在しておりません。私の想像ですが、この当時フルコピーモデルの完成度が高すぎ、ギブソンタイプはオリジナルとはどこかを変えて販売しなくてはならなくなっていたはずです。トーカイのレスポールは結局「Les Paul」ロゴとトラスロッドカバーのデザインを変えて急遽発売したのでしょう。「LesPaul REBORN」と「RebornOLD」には仕様に変更はありません。「Love Rock MODEL」になってから、ぺグが2コブから1コブになったりしましたね。
「Love Rock MODEL」のカタログには、LS-120のTOPは「ラミネート」と記載されております。当時のLove Rock時代のLS-120を分解して確認していないから分からないのですが、私の所有するRebornOLDのLS-120は、どう見ても無垢トラです。仕様変更でもしたのかな? それともLS-150のボディを使ったとか・・・。
買ったその日に鴨居にヘッドの角をぶつけてしまい、何かが吹っ切れてしまいました。おかげで弾き込むこともできました。購入2ヶ月後、運動会の日に校庭で演奏する機会があったのですが、その練習日にボディ上部のストラップピンからストラップが滑って外れてしまい、ヘッドの右上部と3弦のペグが地面に突き刺さってしまいました。おかげで3弦のペグが曲がってしまったのですが、なんとか一命を取り留めました。その後も何度か倒れたりもしましたが、ヘッドが折れることもなく、現在も元気ビンビンです。
数々のパーツ交換を経て、現在はこんな状態。所有するギターで最も多くのパーツ交換をしてきています。一度フレット交換をしたのですが、神戸のある楽器店に依頼したら別の店に依頼していたようで(仕上がりの日にギターを持って入店してきたのは神戸G工房のオーナーだった)、仕上がりがいいのかと思えば、最悪でした。フレットの材質は不明だし、山はガタガタだし、接着剤が少しはみ出ているし、オーバーバインディングにしかできないし。GIBSON J-50をそのG工房で買ったのですが、この件があって以降、二度と関わらないことにしました。いつかもう一度、きちんとリフレットしようと思っています。
その他ペグ、ブリッジ、テールピース、ノブのオリジナルパーツは、阪神大震災で埋もれてしまい、救出できませんでした。リアピックアップをJBに交換したのも地震のせいで、なぜかPAFのボビンワイヤーが断線してしまっていたのです。どこで断線したかもわからないところでの断線でしたので、仕方なくDUNCAN
JBを付けました。しかし、フロントのPAFとの相性が悪く、リアに切り替えた時とのサウンドの差やミドルポジションでのニュアンスが気に入らないサウンド(DUNCANが逆磁だったのかも)だったので、たまたま中古で見つけたPAFclassicにF/Rとも交換。やはりPAFは音がいい。聴きなれているせいもありますが、DIMARZIOのPAF系は意外といい音出してくれるんですよ!
現在は、オールドサウンドにこだわり、とりあえず初期Antiquityに換えています。また、ナットも交換しました。交換時、元のナットを割られてしまい、ゴミ箱へポイされてしまいました(一応クレームは付けました)。どんどんオリジナルから掛け離れて行きます・・・。
しかし、オールドへの夢は消えることなく、だからと言ってオリジナルの'59年を買う金もなく、はたまた'59REISSUEを買う気力もなく、結局このギターの改造に走るのでした。
ちなみに妙なAGEDはあまり好きではないので、Antiquityまでピカピカにしてしました。
ペグはGROVERから結局Klusonにしました。GOTOH製Klusonタイプ(現GIBSONもGOTOH製)にしなかったのは、D.M.C.のブッシュの厚みのせいです。GOTOH製のKlusonタイプに付いているブッシュは薄いので、そのブッシュをつけていたならGOTOH製にしたと思います。D.M.C.のブッシュが厚いため、ポストの長いKluson DELUXEがちょうどよかったのです。TOKAIのヘッドは厚めのようです。
LS-120が欲しい人は定価以上でも買いたいと思うのでしょうね。実際に、中古楽器店でも当時の定価で売っていました。そんなギターをここまでいじった私は、おばかさん?こんなギターでも欲しいと思う人はいるのでしょうか?売るつもりは全くありませんが。
でも冷静に見て、「なぜ'80'sのTOKAIやGRECOをそんな高額で欲しがるの?」と思ってしまいます。何年製でもいいですから、ヒスコレを試してみれば分かりますよ。(DIMARZIOに騙されていませんか・・・?) |
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